起立性調節障害(OD)の子供に効果的とされる治療法まとめ【治し方】

「ねえ、今日は具合どう?起きれそう?」

また今日も学校行けなさそう。

もうホントにどうしたらいいの?

起立性調節障害の子供は朝、血圧が下がって起きられないことが多く、周りからは「サボり」とか言われてつらい思いをすることもあります。

でも、本当に具合が悪くて起きられないだけで決して怠けているわけではないんです。

起立性調節障害の子供を持つ親は、こんなつらつらい症状を早く治してあげたいし、普通の生活をさせてあげたいと思いますよね。

そこで今回は、起立性調節障害の子供に効果的とされる治療法と自宅で行うケアを紹介します。

 

起立性調節障害の治療は何を治すためにあるのか

起立性調節障害という病気について聞いたことはあっても、発症する原因についてはくわしく知らない人も多いと思います。

まずは起立性調節障害になってしまう原因と何を治療すればいいのでしょうか。

起立性調節障害の原因

起立性調節障害は、自律神経の働きに問題が起こることが原因です。

自律神経はストレスの影響を受けやすいこともあり、新入学や友達関係などの心の問題が大きく影響している場合が多いと言われています。

自律神経には交感神経と副交感神経という2つの神経があり、心臓や血圧、体温や呼吸などを調整しています。

この2つの神経がバランス良く働いている時は体調が良いのですが、2つの神経のバランスがくずれると脳や心臓へ送られる血液が不足してめまいやだるさ、朝起きられないという症状が現れます。

 

何を治療するのか

起立性調節障害の治療=「自律神経のバランスを整えること」

起立性調節障害と診断されてもすぐに薬が処方されるわけではなく、最初は自宅での非薬物療法をすすめられることが多いです。

症状が重い場合は、交感神経の働きを刺激して自律神経の働きを調整する薬や血圧を上げる薬が使われることもあります。

 

起立性調節障害の治療法、治し方

起立性調節障害の治療法は大きく分けて6種類あり、それぞれを合わせて行う場合が多いです。

ただし、原因も症状も一人ひとり異なるので、子供に合わせた治療が必要です。

1、鍼灸

鍼灸は鍼やお灸で体のツボや患部を刺激することで体のバランスを調整し、機能を回復させて自然治癒力を高め心身の不調を改善します。

 

鍼灸の効果

鍼灸の効果
  • 自律神経の機能を回復させる
  • 免疫力を上げる
  • 血液やリンパの代謝をアップする
  • リッラクス効果
  • 疲労回復

その他にも、筋肉の緊張をほぐす、疾病による痛みを解消する、リウマチ、更年期障害、美肌効果があります。

 

鍼灸を施術できる所

  • 鍼灸院
  • 病院
  • クリニック
  • 接骨院

 

鍼灸の治療期間

慢性的な症状がある人は1週間に1、2回のペースで数カ月~数年かけて治療すると効果が感じられることが多く、症状が治まれば治療を終えるという感じになります。

 

鍼灸の金額

  • 保険が適用された場合:1,500円〜2,000円
  • 適用されない場合:3,000円〜5,000円

鍼灸院でも保険が適応される場合もあるので事前に、電話で確認しましょう。

 

2、整体

整体は体全体の筋肉をほぐして体のバランスを整え症状を取り除く施術です。

起立性調節障害は過剰なストレスが原因になっていることが多く、ストレスを受けることで体の筋肉が緊張し体がゆがんでいくため体調が悪くなっていくのですが、整体で心と体をゆるめて症状を改善します。

 

整体の効果

整体の効果
  • 体のゆがみを治す
  • 筋肉のコリをほぐす
  • 血行・リンパの流れをよくする
  • 骨盤の強制
  • 猫背の改善

 

整体を施術できる所

  • 整体院

 

整体の治療期間

最初は週1回~施術しますが、症状が改善されてきたら月1回~施術する人が多いです。

 

整体の施術金額

整体は健康保険が適応しないため、国で指定された料金はありません。平均すると5,000円前後というところが多いです。

 

3、漢方薬

漢方では起立性調節障害は気と血(けつ)が不足した状態だと考えられているため、漢方薬を使って不足した気と血を補います。

起立性調節障害だけではなく、様々な症状や病気の治療に漢方薬を使う医師も増えているそうですよ。

 

漢方薬の効果

漢方薬の効果
  • 風邪の諸症状
  • 冷え性
  • 胃腸のトラブル
  • 更年期障害などの婦人科系疾病
  • 肌のトラブル
  • アレルギー
  • 肥満
  • 高血圧
  • 疲労回復
  • 体質改善

 

漢方薬を買える所

  • 薬局
  • 漢方薬局
  • ドラッグストア
  • ネット販売

 

漢方薬の治療期間

治療期間は薬も漢方薬も人によって違いますが、漢方薬の場合は4週間~半年くらいで効果を感じる人が多いといわれています。

 

漢方薬の金額

病院で処方される薬は健康保険が適応できるものがほとんどですが、漢方薬に関しては保険が適応できるものとできないものとがあります。

漢方薬局で販売されている漢方薬の金額は生薬の組み合わせによっても違い、症状が軽い場合は一日300~500円症状が慢性化している場合は500~800円が平均的な金額です。

 

 

6,高照度光治療

参照:高照度光治療の医療機器

高照度光治療は、朝日のように明るい光を一定時間浴びることで体内時計を整え眠れない、起きられないなどの体内時計の乱れを改善していく治療です。

 

高照度光治療(光治療)の効果

高照度光治療の効果
  • 乱れた睡眠リズムを整える
  • うつ、気分の落ち込みの改善、予防

 

高照度光治療を受けられる所

  • 病院(睡眠外来・心療内科)
  • 機材を購入し自宅で治療

 

高照度光治療の治療期間

症状にもよりますが、3ヶ月くらい受けると効果を感じられる人が多いです。

 

 

5、カウンセリング

カウンセリングによる療法は、子供の悩みや問題を聞いた上で専門的な知識と技術を用い子供本人が解決できるようにサポートします

 

カウンセリングの効果

カウンセリングの効果
  • 心がスッキリする
  • 気持ちが安定する
  • 孤独感が和らぐ
  • 自己肯定感が高まる
  • 自分の心の深い部分が見える
  • 自分の抱えている問題が明確になる

 

カウンセリングを受けられる所

  • 病院(精神科・心療内科)
  • 民間のカウンセリング機関
  • 保健所
  • 精神福祉センター
  • 学校のスクールカウンセリング

 

カウンセリングの治療期間

カウンセリングを受ける期間は悩みの内容によっても違いますが、週1回のペースで3~6ヶ月くらい受けると効果を感じられる人が多いです。

 

カウンセリングの金額

病院の精神科や心療内科でのカウンセリングは健康保健が適応できるので2,500円~です。

民間のカウンセリング機関は保険は適応しないため金額は様々ですが、平均すると5,000円~10,000円くらいで受けられます。

 

6、自宅ケア

起立性調節障害の診断を受けたとしても最初は自宅での非薬物療法をすすめられることが多いです。

規則正しい生活習慣を身につけて自律神経のバランスを整えることで症状の改善をはかります。

 

自宅で行うケア

自宅ケア
  • 起床時間と就寝時間を早める
  • 一日に水分を1,5ℓ~2ℓ飲む
  • 朝日を浴びる
  • 塩分を多めにとる
  • 起きる時はゆっくり起き上がる
  • 毎日軽い運動をする
  • 気温の高いところへは行かない
  • 具合が良くなったら学校に行く
  • 昼間はなるべく横にならない
  • 夜はスマホやテレビを見ない
  • ストレスを減らせるよう環境の改善をはかる

 

子供の症状に合わせた治療

家でできることは全部やったし、薬や漢方薬も試してみたけどあまり効果が感じられない・・・

一般的に起立性調節障害に効果があるといわれていることでも、すべての子供に効果があるというわけではないんです。

なぜかというと、起立性調節障害には4つのサブタイプがあり、症状も少しずつ違うからです。

 

起立性調節障害の4つのサブタイプの症状

サブタイプ1:起立直後性低血圧

主な症状
  • 起立した直後に血圧が低下する
  • 血圧の回復が遅い
  • 症状:強い立ちくらみ・全身の倦怠感

 

サブタイプ2:体位性頻脈症候群

主な症状
  • 起立時の血圧低下はない
  • 起立後に頻脈とふらつきがある
  • 症状:倦怠感・頭痛

 

サブタイプ3:血管迷走神経性失神(神経調節性失神)

主な症状
  • 立っている時に突然血圧が低下する
  • 症状:顔面蒼白・冷や汗・痙攣・失神

 

サブタイプ4:遷延性起立性低血圧

主な症状
  • 起立直後の血圧・心拍は正常
  • 起立数分後に血圧が下がる
  • 症状:動悸・冷や汗・気分が悪くなる

 

子供の性格や体質、周りをとりまく環境もそれぞれ違うので、同じ治療法を試してみても子供によっては効果が感じられないこともあります。

まずは、病院で子供の症状を詳しく検査してもい、それからその子に合った治療法を探してみましょう。

 

放おっておかないで。試すことで心の安心のきっかけに

子供が起立性調節障害だと分かった時、ショックを受けたり責任を感じたりする親御様もいると思います。

でも、起立性調節障害になったのは親のせいではなく、もちろん本人のせいでもありません。

まずは現実を受け止めてこれからどうしていったらいいのか前向きに考えましょう。

なかには症状がなかなか改善されないからといってあきらめて放置してしまう親もいますが、放っておけば症状がどんどん悪化していき最悪の場合はそのまま治らない可能性もあります

その一方、親が一生懸命に治療方法を探していくなかで子供の症状が改善されていったというケースも耳にします。

何かをすることが症状を改善するきっかけになるかもしれません

子供に合った治療方法を見つけるのはかなり大変ですが、色々やってみて改善するきっかけをつかんで下さいね。

 

まとめ

親は起立性調節障害で苦しむ子供に対して、どうしてあげたらいいのか分からず不安に感じてしまうことも多いと思います

このまま学校に行けない日が続くようじゃ子供の将来も心配だし、「普通に生活できるようにしてあげたい」「早く何とかしてあげたい」と思うのが親の本音ではないでしょうか。

今回は、病院に通う以外に起立性調節障害を治療する方法と家でできるケアを紹介しましたが、どの治療法が良いのかはその子によって全く違います。

子供の症状・性格・体質・周りの環境などを総合的にじっくり見極めながら、その子に合った治療方法を探してみて下さいね。